【福山市不動産コラム⑤】賃貸物件、最後はどうなる?どうする?
現在、皆様がご所有されている賃貸物件を最終的にはどうすべきか?
最近非常に多い質問です。
賃貸物件は投資信託や株券等の有価証券や現金とは違い、現物資産(実際に存在するモノ)になりますので、現在のようなインフレには強い反面、最大のデメリットは『必ず老朽化すること』になります。
新築だろうが、築古物件だろうが、放っておけばいずれ使えなくなる時が必ずきて、空室だけが増えていき最終的には誰もいない、ただのボロの箱だけが残ります。
そうならないためにも、賃貸オーナー様はどこかのタイミングで以下の決断をすることになります。
①大規模修繕をして建物の寿命を延ばす
②解体して賃貸物件を建替えるor用途を変える(自宅を建てる、駐車場にする等)
③売却して現金化するor買い替えする
これ以外の選択肢は残念ながらありませんし、自分の代で選択しなければ、次世代で必ず同じ選択を迫られます。
ですがこの重要な選択について、実際は殆どの方が何も考えておらず、なんとなく現在の収入が永続的に続くのではないか?と、ふわっと思っています。
しかし残念ながらそんなことはあり得ないのは皆さまのご存じのとおりであり、いつかは決断しないといけない時がきます。
そして、どうせ決断するのであれば、最大効率を上げられるタイミングで決断することが重要になります。
先祖代々引き継いできた土地とかであれば、売却の選択肢そのものが無い方もいらっしゃいます。
そういう方の選択肢は①大規模修繕か、②建替え、用途替えしかありません。
いずれにしても大きな金額が必要になりますので
融資のタイミングはいつが有利か?
減価償却や経費を取るタイミングはいつが有利か?
が非常に重要であり、出来れば事前(購入時、建築時、相続時等なるべく早いタイミング)に想定しておく必要があります。
そうしておかないと結局、
「大規模修繕(建替え)したい時に結局お金を借りられなかった」
もしくは「どうせ大規模修繕(建替え)するのであれば、もっと早くしておけば良かった」
となるのは当たり前の話なのです。
また将来、売却(買い替え)をするのであれば、一番手残りが多く(一番高くではない!)売却できるタイミングはいつか?が非常に重要でありこちらも事前想定が必要です。
売りましょうと言われて何となく高いから売ったというのは、経営でもなんでもないのです。
やはりこちらもきちんと狙って売りましょうというのが当たり前の話になります。
現在お持ちの賃貸物件について、必ずいつかは決断の時がきます。
早めにご検討することで、備えのしっかりした憂いの無い賃貸経営を目指して頂ければと思います。